『自然の甘さで、滋養強壮にもいいから食べさしてあげよう。』
ってバカーーーー!!
...失礼しました。
周知の事実になっていると思っていたのに、一定多数の割合でまだこんなことを言っている人がいたもんですから...。
赤ちゃんにハチミツは絶っ対ダメ!ですから!!
今回は
赤ちゃんにハチミツがダメな理由を紹介していきます。
赤ちゃんにハチミツは食べさせない!! 乳児ボツリヌス症
ハチミツをあげてはいけない最大の理由が『乳児ボツリヌス症』です。
ボツリヌス菌とは、土壌中や河川など自然界に多く存在している意外と身近にある菌です。
ハチミツは蜜蜂が花の蜜を採取してできたものなので、ボツリヌス菌が混入している可能性があります。
ボツリヌス菌の芽胞(がほう)は乾燥や熱にめちゃくちゃ強くて、食材の中心温度が120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上加熱しないと完全には死滅しません。
芽胞(がほう)・・・種みたいなもの
ボツリヌス菌は酸素が嫌いで、種みたいに固い殻で乾燥や熱から身を守ります。
低酸素状態に置かれると殻を破って発芽・増殖をして極めて強い毒素を産生します。
赤ちゃんにハチミツは食べさせない!! 症状
赤ちゃんが食べてしまったらどんな症状があるのか?
主な症状としては、便秘が数日続く・泣き声が弱い・全身の筋力低下・首がすわらない・脱力状態になります。
乳児ボツリヌス症を発症すると、便秘が数日間続くから始まって次第に全身の筋力低下し呼吸困難などを引き起こします。
最悪の場合、死に至るケースもあります。
1歳未満の赤ちゃんの腸内はまだ未完成
腸内細菌の環境が整ってないから、ボツリヌス菌が増殖して毒素を産生してしまうんです。
なので、ハチミツは1歳未満の赤ちゃんが口にすることがダメだと言われています。
もし食べちゃったら?
テーブルにこぼれたハチミツ舐めちゃった!!どうしよう!?
なんてパニックになっちゃうかも・・・
慌てないで、大丈夫です。
「指に付いて舐めちゃった」ぐらいなら問題ないでしょう。
食事の一環で食べさしていることが危険なのです。
赤ちゃんが誤ってハチミツを口にしてしまっても、慌てずに様子を見てあげて下さい。
乳児ボツリヌス症の潜伏期間は3日~30日
心配な時は小児科に電話で相談してください。
いつ口にしたか、便秘はしているか、またいつからか、元気がない
もし症状をなんて言ったらいいか分からない時は動画に取っておいて病院で見せるとスムーズです。
赤ちゃんにハチミツは食べさせない!! いつから食べていいの?
厚生労働省によると、1歳を過ぎてからあげるにはリスクの高い食品ではないとされています。
ただ、1歳を過ぎたからと急いであげる必要はありません。
1歳半を過ぎてからでも2歳になってからでも何の問題はありません。
万が一のことを考えて、初めてあげる時は必ず病院の開いている平日の午前中にしてください。
あげる量も少量(小さじ半分ぐらい)から始めましょう。
ハチミツ以外も注意
ハチミツそのもの食べてないから大丈夫って訳ではありません。
『ハチミツ入り』にも要注意!
ボツリヌス菌の芽胞は熱に強いです。
例え、加熱調理されている物でも菌は生きています。
親切なものならパッケージの見える所にハチミツの注意書きがされていますが、念のため原材料の項目を確認した方がいいです。
食パン(ハチミツ入りのものがあるから)・黒糖・コーンシロップ・自家製野菜・自家製で瓶詰めしたもの
意外なものもありますね。
黒糖・コーンシロップもハチミツほどではないですがボツリヌス菌が混在しています。
家庭菜園で育てた野菜を使う時は、念入りにしっかりと水洗いしてから使うとこと心掛けて下さい。
ボツリヌス菌は土の中にいる身近な菌
我が子には自然の物を食べさしてあげたい親心も分かりますが、自家栽培している物には注意しましょう!
赤ちゃんにハチミツは食べさせない!! まとめ
- 自然のもの=安心安全じゃない
- 加熱すれば大丈夫は間違い、家庭での加熱調理では死滅しない
- 妊婦さんや授乳中のママさんは食べてもOK!
周知の事実になってきた『禁忌のハチミツ』
それでもまだ知らない人もいるのも事実。
もしまだハチミツを食べさせようとしている人がいたらこの記事を見せてあげて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ハチミツについて不安がある人、いろいろ知りたい人の役に立ったら幸いです。